ものづくり補助金(16次)のスケジュール・申請手順・必要書類

ものづくり補助金(16次)のスケジュール・申請手順・必要書類

この記事では、ものづくり補助金のスケジュールについて詳しくご紹介します。

全体の流れから申請手順、必要書類まで解説しているので、これからものづくり補助金の申請を行う予定の方はぜひ参考にしてください。

【ものづくり補助金とは?】

現在、中小企業や小規模事業者は、働き方改革、被用者保険の適用拡大、賃上げ、インボイス導入等、今後何年にも渡って相次いで発生する制度変更に対応する必要を迫られています。
それらに対応するため、中小企業・小規模事業者に向けて、革新的サービス開発・試作品開発・生産プロセスの改善のための設備投資等の支援を行っています。

ものづくり補助金の概要詳細については「ものづくり補助金とは?概要をわかりやすく解説!」を参考にしてください。

ものづくり補助金の16次締切のスケジュール

ものづくり補助金の16次公募のスケジュールは以下の通りです。

公募開始日 令和5年7月28日(金)
申請開始日 令和5年8月18日(金)
申請締切日 令和5年11月7日(火) 17時

採択発表は令和6年1月中旬予定となっています。

ものづくり補助金の過去のスケジュール

ものづくり補助金は、どの公募でも同一期日で進められています。また、一つの公募に対する応募期間が終了すると、すぐに隙間なく次の公募の応募期間がスタートします。

ものづくり補助金の全体の流れ

ものづくり補助金の全体の流れは、以下の通りです。

  • ものづくり補助金のインプット
  • GBizIDのアカウント作成
  • ものづくり補助金の必要書類を準備
  • GBizIDより申請
  • 審査結果の通知・公表
  • 交付申請と事業実行
  • 遂行状況報告書(中間報告)と実績報告書(最終報告)
  • 補助金の請求と支払

ここからは、それぞれについて詳しく解説します。

ものづくり補助金のインプット

ものづくり補助金に応募する前に、まずはものづくり補助金の内容についてインプットしましょう。

補助対象になる事業者や対象経費、補助金額やどの枠で応募するか等、補助金の内容は多岐に渡ります。
あらかじめ補助金内容の全体を把握することで、申請の手順がスムーズに進めやすくなります。

具体的には、以下のような内容について把握するのがおすすめです。

【事業概要】
補助金の目的や運営している団体等

【対象事業者】
補助金を受けられる対象者が誰であるか

【補助対象となる行為】
補助対象となるために必要なアクション等

【補助金額や補助率】
受けられる補助金額や、補助対象経費のうち、補助金として交付される金額の割合

【スケジュール】
 全体の流れ、交付申請期間、補助金が交付される時期等

【その他要件(賃上げ目標・プロセス数)】
 補助金ごとに設けられている必須要件

 

GBizIDのアカウント作成

ものづくり補助金の申請は、「jGrants」という電子申請システムを利用して行います。このシステムを利用するためには、GBizIDプライムのアカウント発行が必要です。

アカウントの発行には3週間程度の時間がかかります。時間に余裕を持ってアカウント発行手続きを済ませておきましょう。

ものづくり補助金の必要書類を準備

事前にGBizIDプライムのアカウント発行まで行ったら、いよいよ提出書類を準備します。

ものづくり補助金で必要になる書類は、以下の通りです。

【事業計画書】
記載項目に沿って記載しましょう。なお、項目は年度ごとに異なります。申請者全員が提出すべき書類です。

【補助経費に関する誓約書】
申請者全員が提出すべき書類です。

【賃金引上げ計画の誓約書】
申請者全員が提出すべき書類です。

【炭素生産性向上計画及び温室効果ガス排出削減の取組状況】
グリーン枠で提出する場合のみ提出が必要となります。
炭素生産性向上の取り組みの全体像や、具体的に取り組む内容について記載します。

【大幅な賃上げ計画書】
大幅賃上げに係る補助上限額引上の特例に該当する場合のみ提出が求められます。
大幅な賃上げの取り組みの全体像や、これまでの賃上げに係る取り組み状況について記載します。

上記の中でも、事業計画書はものづくり補助金の申請にあたり、もっとも重要な書類となります。作成時点で悩んでしまったり、難しいと感じたりしたら、専門家の協力を依頼するのがおすすめです。

GBizIDより申請【申請方法】

書類の準備ができたら、すでに用意したGBizIDのアカウントを使用して申請を行いましょう。申請内容にミスが発生しないよう、細かく確認を行いながら申請内容の入力を行ってください。

用意した必要書類は、データをアップロードし添付という形で提出します。また、指定された形式でアップロードしているかしっかり確認した上で送信してください。

審査結果の通知・公表

申請を終えたら、採択発表がマイページ上で行われます。

基本的には、応募の締切日から1~2ヶ月程度で通知が来ます。16次公募の場合、現状では採択発表は令和6年1月中旬予定とされています。

交付申請と事業実行

無事に採択されたら、交付申請・交付決定に移ります。交付申請とは、採択後に行う具体的な経費申請のことです。

補助金は、最初の申請時に提出した希望の金額通りに全て交付されるわけではありません。

交付申請において、最初の申請で必要経費として提出したものが妥当な金額であるかどうか、補助金の目的と使用目的が合っているか、といったことを確認した上で、最終的な金額が決定するのです。

交付申請では、見積書や必要に応じて相見積書等を提出します。交付申請を行ってから交付決定が下されるまでには、約1ヶ月ほどかかります。不備があった場合には修正を行うので、さらに時間がかかるでしょう。

補助事業の完了日は決められているので、スムーズに交付申請を行うことが重要です。

交付決定通知が来たら、ようやく事業をスタートします。交付決定する前に事業を開始した場合、対象経費としてみなされなくなるので、注意してください。

遂行状況報告書(中間報告)と実績報告書(最終報告)

補助金の交付が決定した後も、報告を行う必要があります。

事業の完了までに長い期間がかかる場合には、中間報告として遂行状況報告書の提出を行います。スケジュールに遅れが生じている場合は、その根拠を示す必要があります。

全ての事業が完了したら、最終報告として実績報告書を提出します。加えて、実際に使用した金額の証明として経理関連の書類も提出しましょう。

具体的には、以下のような書類です。

  • 見積依頼書
  • 見積書
  • 発注書
  • 納品書
  • 請求書
  • 検収書
  • 振込依頼書…など

不備が生じた場合には修正が必要となるので、時間に余裕を持って作業を進めましょう。

補助金の請求と支払

実績報告書に不備がなく、受理されたら、決定した補助金額の振り込みが行われます。補助金を振り込んでもらいたい口座の申請を行いましょう。

補助金は、口座指定を行ってから約2週間程度で振り込まれる場合が多いです。指定口座に補助金が振り込まれたら、ようやく一連の流れは完了となります。